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『堀内誠一 旅と絵本とデザインと』
雑誌媒体を生業としているもののはしくれとして、これは見とかないとね!と思い、駆け込みセーフで堀内誠一展を見て参りました。
雑誌の黄金時代を支えたアートディレクター、デザイナーや絵本作家といった枠を飛び越え多彩な活躍をした、優れた表現者であり批評家であったという堀内誠一。展覧会名のとおり旅と絵本とデザインの3本柱で構成された展示となっていました。メアリー・ブレア展のときも思ったのですが天才のアグレッシブな活動とバイタリティには毎回圧倒されます。『天才の多面的な活動は一種の必然ではないか。いろんなことに使わないとそれ自身が妨害になってくる。頭の中で雑音になってくる。だからノイズを外に出す。あるいは浪費するのだ。』という養老先生の言葉を思い出すのです。

伊勢丹ブーケからロッコール、平凡出版からマガジンハウスでのディレクションの仕事のコーナーがわくわくしました。わたしにとって雑誌はわくわくするもの。デパートといっしょ、憧れの原点。なんです。あの時代の雑誌の引力ってすごい。当時の誌面はいまみてもハイセンスでうっとりします。

堀内さんの著作「絵本の世界 110人のイラストレーター」にちなんだ絵本の名作を展示したコーナーでびっくり。あたしこの表紙がだいすきだったんですー。中味のイラストよりただただこの表紙の白鳥がすきだったの。この本欲しいともいえなくてね…(遠慮深い子供でした)真似して描いたけどうまく描けなくてね…(今見るとけっこう目つき悪い……)。

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絵本はじぶんで選べなかったもんなあ。なつかしく思いながら世田谷文学館で子供に交じって絵本を読みふけって来ました。うちにあったのは「どろんこハリー」とか「はじめてのおつかい」とかいわさきちひろものなどの王道ものだったんだけども、例えば両親がハイセンスでブルーノ・ムナーリを与えられていたらいまごろ…?とか思ったりしたけど手に取らない気もします。むかしは絵柄で読めない絵本がたくさんあって、いまでも読めない絵本がいくつもあったことに自分でも驚きました。残念ながら堀内さんのは読めない絵だったのかもしれません。読んだ記憶がほとんどないのです。デザイナーしながら絵本も描かれてたとなればさぞかし仕事が早い方だったはず。ついわたし「手が早い」っていっちゃうんだけど、線のストロークが早い人、筆跡にスピード感があるのはちょっと苦手みたいなのです。

イラストレーションの語源は「イルミネーション」と同じで、「物語を照らし出す光」の意味合いを持つのだそうです。知らなかった!ああもう不勉強な自分にがっかりです!

堀内誠一さんの多様な画法は『既存のエッセンスを巧みにすくいとり、アレンジし提示する』という方法だとのこと。パロディ万歳。まねる力万歳。すきなものをどう素直に取り込んでいくかだな、とひとり納得したのでした。
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by ynzwysm | 2009-09-07 19:22 | ひとりごと
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