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弥生美術館/竹久夢二美術館

(12/23に終了した展覧会です)
「弥生美術館」は仕事柄もはやサンクチュアリといってもいい聖地なのですが、なぜか一度も足がむかなかった美術館でした。だけど去年日経新聞で弥生美術館の学芸員でいらっしゃる内田静枝さんの「少女雑誌の衝撃十選」という全10回の連載を読んで、ずっと気にかかってたのです。
900円で3つの企画展が見られるなんて贅沢な乙女の殿堂でせう…(うっとり)。幸せすぎるので2回観に行きました。

少女の友展

「少女にこそ一流の作品を」をモットーに、1908年に創刊された「少女の友」、1955年に廃刊となるまでのその48年の歴史です。わたしが着物が着たいのも大正浪漫のコスプレをしたいからですもの。私はなぜこの時代に生まれなかったのだろう…となつかしさに目を細める元乙女たちをうらやましく思いました。今の雑誌は物欲を煽るばかりで、もはやその煽りっぷりも下世話なばかり…「少女にこそ一流の商品を」と言う意味では心意気はおんなじ?「教養」が絶望的に欠落してるのでは…もやもや…。資生堂資料館のときと同様に、ここにも戦争の影が。戦時中の少女の友はガリ版刷りでほんとうに悲しくなります。

なかでも素晴らしかったのは付録。当時の雑誌の付録は紙製のもののみ。流麗なイラスト…いや挿画により「紙の宝石」と評されたそう。……ほんとに素晴らしくて説明できないよ…。やってみたいことのすべてが極上の完成形で存在しててなんかやる気なくすっていうか、わたしただお手紙セットとか花言葉枝折とか眺めて溜息ついてうっとりして一生を終りたいわ…と思いました。


『少女の友』中原淳一 昭和の付録 お宝セット
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魅惑的すぎる…

全盛期は川端康成が少女小説(Sといわれてた女学生同士の淡い恋物語)を描いていたり、中原淳一が表紙だけでなく野暮ったい読者のためにお洒落指南をしていたり。
中原淳一のマルチな才能は圧倒的すぎたのでしょう。軍部からの「退廃的すぎる」という圧力によって絶大な人気にも関わらず降板したのですが、それによって彼自身が編集長である「それいゆ」が生まれたのです。少女の友はその後売り上げが落ちてしまうわけですが、その分新しい作家の発掘につながったり。
高畠華宵。あの妖しい目つき。どうにもこうにも「エロイカより愛を込めて」→「アラスカ行き」という脳内連想でつい笑ってしまってダメなのです。ああごめんなさい…
藤井千秋の描く華奢な肢体の少女とファッションがだいすきでした。

夢見る昭和の乙女たち―抒情画家、藤井千秋の世界
藤井 千秋
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安野モヨコ展~レトロモダンな世界~

休業されてからの安野さんの描く女の子は、色調も淡く、目に生気がなくて、まことに勝手ながら心配していたのす。「オチビさん」でも使われている「ポショワール」で描かれたレトロモダンな作品の数々は、その行程も紹介されていてすごくおもしろかった!ステンシルの要領で、色付けする箇所を(着物や洋服の柄のひとつひとつまでも!)トレーシングペーペーを重ねカッターで切り抜き、上からスタンプ台(?)でポンポンと色を重ねていく…。すごい。職人芸です。図案化された背景もすてきだったし、ファッションも半端なくお洒落で、安野節は健在でした。「オチビさん」のラフスケッチがかわいかったなー。緻密な描写も安野さんの魅力のひとつだけど安野さんの走った線がすき。
いちばんすきな作品「シュガシュガルーン」の原画もあって、安野さん自身がほんとに楽しんで描かれてたのがわかってうれしくなりました。


蔦と鸚鵡(ツタトオウム)―安野モヨコ紙版画集 (少女の友コレクション)
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生誕125年 夢二装幀事始

大学出た後にじぶんの中で夢二ブームがあって、最近はすっかり冷めていたんですけれどもやっぱりわたし夢二すきでした。小村接待の装幀を見たとき思ったのですけども昔の本の贅沢な作りに、溜息が出ました。橋口五葉のデザインした「我が輩は猫である」、津田青楓の図案の妙、杉浦非水のデザイン。どの装幀もほんとにすばらしかった。現物を見られて幸せです。
改めて夢二の作品を見ると、極力線を減らされた木版画のほうがすきかもしれない。


夢二デザイン (Art)
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夢二の装幀集。絶版になってるのはもったいないなあ


竹久夢二―大正モダン・デザインブック (らんぷの本)

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一家に1冊この本があってもいいと思う


「爪は貝殻 躯幹は珊瑚 唇はあかき生蟲」
メモしてたのだけどこれなんだろう……?

次は着物で行ってみたいわあ。一度目は根津から、二度目は東大前から行ったけど、お着物でしたら東大前からのほうが坂がないので楽そうです。
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by ynzwysm | 2010-01-11 14:31 | ひとりごと
ルイス・バラガン邸をたずねる
@ワタリウム美術館


なんの予備知識もなく、「ちいさいおうち」というテーマについて考えてたところにふと目に止まったのがこの展覧会の告知でした。もともとメキシコの色彩がすきだったのだけど。
真っ白な部屋に絵を描くように配置された鮮やかな壁面。その黄色とピンク、まるでマーク・ロスコみたい。そして壁一面の大きな窓には十字架、のような窓枠。

バラガンスタイルを確立したと言われる私邸「バラガン邸」が、メキシコから取り寄せたオリジナルの家具とともにそのまま再現された展示になっていました。私邸というプライベートな空間が美術館に再現されているという状態、そしていろんなひとが入れ替わり立ち替わりするこじんまりとした居住空間、というのはなんだか奇妙な感じ。ちょっとくすぐったいような感じ。
リビング、ダイニングルーム、書斎。蔵書。ラフスケッチやメモや手紙。4Fの寝室がわたしはいちばんすきで、壁には素朴なキリスト磔刑像とゴールド一色に塗られたタブローがかけてあって、それが間接照明の灯りをやわらかく鈍く反射させる様が、とてもきれいでした。部屋の中にところどころ配置された銀色のボールは魚眼レンズのような視覚の遊びをもたらし、夜はちらちらと反射する光が星のように瞬いたのかしらと想像したりしました。


孤独とは良き友のことだ。
孤独と共にある時にのみ、人は自分自身を見出す


そういって当初の図面よりも部屋を細かく区切っていったバラガン。彼が大切にしたひとりの、自分と向き合う時間、あるいは神さまとの穏やかな時間を感じられて、とてもよかったです。

バラガンと親交の深かったアーティストたちの作品も展示されています。バラガンの親友の、画家であり骨董商でもあったチューチョ・レイエスの色彩の屈託のない明るさがとてもすきでした。ピンクに塗られた壁にとてもあっていました。

展覧会から帰ってからもバラガンのことは残り香のようにしばらく余韻をひいていて、ネットで検索するとたくさんのバラガン建築紀行が出てきて、興味深く読みました。
バラガン邸の屋上にある壁は、木に咲く花にあわせた色に塗られているのだといいます。
彼が使うピンクはブーゲンビリアの花の色、青は空の色、黄色はメキシコの黄金。決して緑は使わなかったのだといいます。窓一面で庭の色をみつめていたのですね。

メキシコの光は、空気は、鮮やかな壁の色をどう変化させるのでしょう。

敬虔なカトリック信者だった彼が私財を投じ8年もの年月をかけて(!)つくったという明るい色彩に満ちたカプチーナス礼拝堂(修道院?)もいつかみにいってみたいなあと思うのです。そしてメキシコでグアダルーペとかいっぱい買ったりしてみたいな。ぜひ一度行ってみたい国のひとつです。
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by ynzwysm | 2010-01-11 14:30 | ひとりごと
GLITTER2月号
タイトルカット描かせて頂きました。今回はちょっと色使いのパターンを変えてみました。年明けの号にはセルリアンブルーとかつかいがちなんですけどあえてグリーン系。グリーンとピンクの組合せがかわいいなと最近思ってて。

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女性ホルモンと月の満ち欠けをかけてみました☆

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むかしのiMacのカラー展開みたいなかんじ?

「お買い物中毒な私!」が期待以上にものすごくわたし好みの映画だったので、パトリシア・フィールドの極彩色スタイリングをイメージして描きました。もうたくさん笑ってすごくハッピーな1本で、なんといっても編集長ルークがわたしの理想過ぎて困りました。こんなにツボつかれるとは思ってなかったわ…。



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by ynzwysm | 2010-01-09 22:20 | おしごと
あけましておめでとうございます
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by ynzwysm | 2010-01-07 23:15 | ひとりごと